Q.
今年はぼくの家の近所では蚊がすごく多くいます。その理由をお父さんやお母さんに 聞いてみると「今年は梅雨の時に雨が少なかったから、蚊の卵やボウフラが流されなかったからでしょう。」と言います。本当にそうなのですか?それくらいのことでこんなに蚊 が大発生するものなのでしょうか?教えてください。
A.
ヤブカの幼虫は少し湿っているだけでも生きていられるので、家の周りをきれいにしておくことが大切です。わずか1ccの水でも数匹が羽化できます。竹やぶや木の切り株 の水でも十分です。ですから、雨のせいで卵やボウフラが流されるというのは実際にありえます。ヤブカの幼虫はよく台所の排水口の部分でも羽化します。これに対し、イエカはある程度 の量の水溜まりがないとボウフラが生きていけません。大量に発生する場合は温度や環境 も大きな原因になります。庭木がある場合は下草をよく刈って水溜まりをなくしておくことや、古い池などは魚を飼ってボウフラを食べさせるなどの工夫で減らすことができます。 (蚊の研究室:池庄司敏明 コンテンツプロデューサー:赤池学)