Q.
カイコの足は、何故ベタベタしるのですか?カイコが、マユをつくってから、中ではどのような成長の過程をしているのでしょうか?
A.
カイコの脚は8対あり、頭脚と呼ばれる前3対は人間の手にあたり、桑の葉を食べるのに都合がよくちょっと先のとがった形をしています。yyその後ろの4対を腹脚、最後の1対を尾脚と呼び、腹脚の先が吸盤のようになっていてよくくっつきます。他のチョウや蛾の幼虫もおおくがそうですが、これは葉の上で生活するのに都合よく、葉を食べる時にうっかり下に落ちてしまわないようにぴたっと葉にくっつくようにできているのです。yカイコは卵からかえり、およそ25日ほどで幼虫が糸を吐いて2日ほどかけてマユをつくります。マユをつくったあと、3日ほどかけてその中でサナギになります。yサナギになってから約2週間で成虫の蛾になって外に出てきます。マユはこのサナギを守るための、保護服のようなもので、外の紫外線や敵から身を守る役割をしているのです。yカイコの成虫は口はありますが、何も食べることはできません。成虫はおよそ5日ぐらいの寿命で、その間、交尾をして卵を産みます。もともと現在の繭をとる家蚕(かさん)はより多く長く糸を吐くように人工的に改良を重ねたものです。y (ユニバーサルデザイン総合研究所:高橋義則)